ヘルシンキ デザイン ウィーク(Helsinki Design Week 2017)
Helsinki Design Weekが、9月7日から17日の11日間フィンランドのヘルシンキにて開催されました。
トラム上で実施するAfter-Work Design Discussions、Data-Driven Design Day、そして世界のデザインウィークのネットワーク「World Design Weeks」のサミットには、世界中から様々なデザイン関係者が集結しました。
ヘルシンキ中心部には巨大インスタレーションが設置され、未来都市はどのように造られるか、どのような都市空間を新たに住民に提供できるかなど、クリエイティブな視点から見た都市開発の研究テーマについて意見が交わされました。
Kasarmikatu通り沿いに設置されたインスタレーションは、ヘルシンキの有名建築家Virkkala de Vochtがデザイン。天蓋の下に建てられる空間で、公共の都市空間の利用についてアイデア交換できるようになっています。
北欧諸国の最大のデザインマーケットは、昨年リリースされたシーズン作品や試作品をお手頃な価格で購入出来る機会を提供するイベントで、Cable Factoryで開催されました。Freda Flower Marketとscrap restaurant Loopを含む約200店舗が並びます。
World Design Weeksは、世界中のデザインウィークが集結して生まれたインターナショナルネットワーク。クラリオンホテルヘルシンキでは、ヘルシンキにて初めてのサミットを開催。デザインの知識を持つ人々によるグローバルコミュニケーション、 理解、教育など、世界の繋がりを高めあいました。知識、リソース、ベストプラクティスを共有し、製品やアイデアの交換、持続可能な発展、個々のデザインイベントの成長を促進出来る場となったようです。
ミラノサローネ国際家具見本市(ミラノデザインウィーク)
毎年4月にイタリアのミラノで開催される、世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」。
正式名「Salone del Mobile.Milano サローネ・デル・モービレ・ミラノ」。
1961年、イタリア家具やインテリア小物の輸出を促進するために誕生。
1965年、大手家具部門の企業が初めてひとつの商用展示スペースに集結。
出展者がそれぞれのブースで差をつけようと意識し始めたため、盛り上がりを見せるようになる。建築・デザイン誌『ドムス』が初めてミラノサローネを記事に取り上げたのもこの年。
1967年より「国際」家具見本市が始まり、隔年開催見本市も増え、巨大見本市「iSaloni(イ・サローニ、複数の見本市の意)」へと成長していく。
1998年から「SaloneSatellite(サローネサテリテ)」と呼ばれる、事前審査を通過した若手デザイナーによる自主展示会場が設けられ、以降ユニークで意欲的なデザイナーの登竜門的存在となっている。
見本市会場はFiera(フィエラ)と呼ばれており、現在はミラノ郊外のロー市にあるRho Fiera Milano(ロー・フィエラミラノ)で開催されている。
6日間の会期で来場者は30万人以上。運営団体はFederlegno Arredo Eventi spa(イタリア家具工業イベント会社)。
一方、ミラノサローネの時期に、ミラノ市内で自主的に行われる展示が数多くある。ミラノサローネに集まる関係者を目当てに始まったと言われており、門前町のようなものだろうか。
これらを総称してFuori Salone(フォーリサローネ、サローネの外の意)と呼ぶ。1993年にはオランダのドローグデザインがフォーリサローネに出展し話題を集めた。
フォーリサローネはミラノ市内至るところで開催されている。展示が集中しているのは、ミラノ中心街のブレラ地区、旧見本市会場とも近いトリエンナーレ、『INTERNI』誌がコーディネートするミラノ大学、運河地区に隣接するトルトーナ地区、10 corso somoやファブリカ・デル・ヴァポーレがあるガリバルディ駅周辺、2010年に始まったランブラーテ駅周辺のヴェントゥーラ・ランブラーテなど。他にも市内の様々な場所が期間限定の展示空間になる。
最近では、ミラノサローネとフォーリサローネを合わせて「Milano Design Week(ミラノ デザインウィーク)」と呼ばれており、全体で100万人規模の人々で賑わう世界一のデザインの祭典と言われている。
日本からも数多くの企業やデザインチームが参加しており、2014年、2015年には東京デザインウィーク(TOKYO DESIGN WEEK)も出展した。
「組版造形 白井敬尚」の魅力とは?
紙面に文字組版を配置・構成した空間を含む造形のことを「組版造形」といいます。今回の展示会は、この組版造形を基にブックデザインやエディトリアルデザインを数多く手がけ、世界で高い評価を得ている白井敬尚(しらいよしひさ)さんの企画展です。
白井敬尚さんの代表的な仕事といえば、世界的に有名なデザイン誌「アイデア」のアートディレクション。多彩なジャンルのテーマを扱う同誌のデザインを、10年にわたって担当していました。
また、白井さんは多数の書籍の組版にも関わってきました。会場では白井さんがこれまでに携わってきた書籍の紙面を例に、白井さんがモノ・コト・ヒトについて注意深く読み解き、丁寧に1ページ1ページ組版を整えていく流れをご紹介。白井さんが作成した文字を読むと、今までに感じたことのない読書体験ができるかもしれませんよ。
今回の展覧会はさまざまな雑誌や書籍の装丁と同時に、それらの中身、つまり墨一色のページがずらりと並ぶといったユニークなもの。他にも、白井さんが仕事をするときに参考にした資料なども展示されています。
本や雑誌1冊を読むのにかかる時間は数時間または1日程度ですが、作り手は1つの書籍を制作して書店に並べるまでに、膨大な時間とこだわりを込めています。この展覧会で、目に見える部分だけでなく、書籍が作られるまでの「見えない経緯」もお楽しみください。
会場では、10月6日に行われた白井さんのトークイベントの様子もスクリーンで上映しています。本人から語られる組版やデザインに関するエピソードはファン必見です。
会期は11月7日の火曜日まで。入場無料で夜7時まで開いています。仕事帰りやショッピングのついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ディズニーアート展のみどころは?
みなさんは、ディズニーアート展を知っていますか。おそらくミッキーやミニーが好きな人であれば、会期中に一度は訪れたのではないでしょうか。
ディズニーアート展とは、2017年の4月から9月中旬までお台場にある日本科学未来館で行われていたイベントです。今年のキャッチコピーは「いのちを吹き込む魔法」。ディズニーらしい言葉ですね。
こちらで展示されていた作品には、1928年(昭和3年)にウォルト・ディズニーが作った『蒸気船ウィリー』の貴重な原画などがありました。とても90年近く前に描かれたとは思えない鮮やかな鉛筆画です。
また、この作品は世界で初めて上映されたアニメーションとしても知られています。実はミッキーの声もウォルト・ディズニー本人が担当しているのです。
ほかにも『白雪姫』や『ピノキオ』、『101匹わんちゃん』といった有名な作品の絵が紹介されていました。最近の作品である『アナと雪の女王』なども紹介されていましたよ。
特典は、会場だけで配られた初代ミッキーが描かれたうちわや、オリジナルステッカーなど。ファンならぜひ手に入れておきたいアイテムですね。
デジタルとアートの融合で新たな挑戦をし続けるテクノロジー集団「チームラボ」とコラボレーションした映像コンテンツも東京のみの展示。
この作品は、複数の原画を1つの動画としてつなぐことで、パラパラ漫画のように動かすといったもの。カラーのアニメーションに慣れている私たちにとって、モノクロの版画は斬新なものに見えます。
また、ディズニーの人気キャラクターと写真が撮れる「フォトスポット」など、最先端技術を駆使したコンテンツも人気を呼んでいました。
展示と同じくらい人気だったのがグッズコーナー。手書きのバンビが描かれたメガネケースや、レトロなミッキーが描かれた2枚セットのコースターなどが販売されていました。
こういった普段購入できない商品があるのも、ディズニーアート展のみどころだったといえます。
東京会場でのイベントは終了していますが、この後大阪、新潟、仙台といったように順次地方公開もされます。また、イベント自体は来年以降、今後も行われる可能性が。お近くで開催の際には、訪れてみてはいかがでしょうか。
Tokyo Midtown DESIGN TOUCHのテーマは「ふれる」
六本木ヒルズと同じく観光スポットになっている東京ミッドタウンでは、『デザインタッチ2017(10/13~11/5)』とよばれるイベントを行っています。このイベントは、2007年(平成19年)からスタートしたデザイナーのイベントです。日本だけではなく海外で活躍しているアーティストも参加しているので、普段あまり見かけない作品も見られます。
今回のテーマは、「ふれる」をキーワードにイベントが行われています。私たちは、デザインを見る機会はあっても実際にデザインにふれる機会は少ないですよね。このイベントでは、自分の手で展示されている作品に触って、変化を体験できます。ここでは、主な触れられる展示品について紹介します。
1つ目に紹介するのが、六本木ミッドタウンの芝生広場にある「デジベジ」です。大きなビニールハウスにLEDライトをつけています。上には、空をイメージした電気が飾られています。オシャレにライトアップされた作品ですが、おどろくポイントはこれだけではありません。LEDに手を触れると、植えられている野菜や花が反応し、映像や音が広がります。いつもの雰囲気とは異なる作物や食べ物の姿をみられます。料金もかからないので、デートやファミリーで訪れたときは気軽に通り抜けてみてはいかがでしょうか。カラフルなライトアップも楽しめます。
2つ目の展示は、ミッドタウンガーデンに展示されている「ものこころ提灯」です。名前にもありますが、提灯を利用した作品です。普段は飲食店などの軒先で見かける提灯ですが、ものこころ提灯は、人間を確認するとブラブラと動き出して灯りがつきます。人間のように「ココロ」があるのです。展示時間は11:00~21:00。提灯のすばらしさを体感してみていかがでしょうか。
3つ目は、アトリウムで展示を行っている「つくることは、こわすこと」です。こちらは今年で誕生から25年といった節目を迎えるNTTドコモの作品。新たな「モノづくり」のためには、積み上げてきたものをあえて「こわす」必要があるときも。ドコモではスマートフォンの形をしたつみきを利用して、モノづくりに対するこだわりを表現しています。
ほかにもTokyo Midtown DESIGN TOUCHでは、自動車メーカーのマツダなどがこのイベントだけの作品を提供しています。東京ミッドタウンにショッピングや仕事で訪れた際は、ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ファウンデーション ~ドレスの内側~
西洋服飾史は、シルエットの移り変わりの歴史。
神戸ファッション美術館では、所蔵している18世紀~20世紀のさまざまなドレスを展示し、ドレスの輪郭を形づくる「ファウンデーション(foundation)」に注目する。
ファウンデーションという言葉は、一般に「土台、基礎、基盤」という意味で、建築でいえば基礎となる骨組みのこと。
ドレスにおいては骨組みのような役割のクリノリン、バスル、コルセットなど。
中でもコルセットは、20世紀初頭まで800年ほど使用された、女性美を象徴するアイテム。
本展では、本来は外側に決して出てくることがない、これらファウンデーションとドレス約30点が展示される。
開催期間:2017/10/18(水)~2017/12/26(火)
時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
入場料:一般500円/小・中学・高校生・65歳以上250円
会場:神戸ファッション美術館 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
問い合わせ:078-858-0050
会場URL http://www.fashionmuseum.or.jp
詳細URL http://www.fashionmuseum.or.jp/museum/basic/foundation
東京デザインウィーク(TOKYO DESIGN WEEK)
建築、インテリア、プロダクト、グラフィックなど生活デザインとアートが集まるクリエイティブイベント。主催はTOKYO DESIGN WEEK株式会社。
国内外の様々な企業、ブランド、学校、大使館、デザイナー、アーティスト、ミュージシャンによる展示やライブイベントを開催。1986年、本イベントの前身となる「デザイナーズサタデー」がスタート。
1997年に名称を「東京デザイナーズウィーク(TOKYO DESIGNERS WEEK)」に変更。2015年より名称を「東京デザインウィーク(TOKYO DESIGN WEEK)」に変更。
2007年からイタリア、フランス、アメリカ、イギリスなど海外で開催されるアートイベントにも出展。
WORLD DESIGN WEEKS
世界50都市以上が参加する、DESIGN WEEKのネットワーク。企画展の相互交流、若手クリエイターのステップアップの場、アワードの設立など、国を跨いだプロジェクトを実施。
活動内容
・オンラインプラットフォーム
すべてのデザインウィークをリンクさせ、イベント情報と展覧会エントリーの絶え間ないコミュニケーションを可能にする。
・サミット
デザインウィークの主催者が集い、「これからのデザインウィーク」についてディスカッションする創造性サミット。
・イベント
さまざまな国で開催されているデザインウィークの様に、イベントを通して活発に交流していくことを目指す。
・アワード
デザインウィーク主催者より次世代のデザイン業界を担うクリエイターに授ける世界規模のデザインアワード。
ミッション
世界のDESIGN WEEKとクリエイターをグローバル・ネットする。
東京デザインウィーク 海外展開
日本のクリエイティブを世界に発信するプログラムとして、ミラノやニューヨーク、ロンドンのデザインウィークに参加。様々な価値観が混在するコンテンポラリーな「TOKYO」をキーワードに、企業やデザイナーがデザイン、アート、ミュージック、フード、ビューティ、ライフスタイルまで、複合的に日本のCreativeを伝えるエキシビションを開催。
2016
New York
TOKYO DESIGN WEEK in N.Y 2016
(東京デザインウィーク イン ニューヨーク)
2016年5月14日 - 5月17日
2015
MILANO
TOKYO DESIGN WEEK 2015 in Milano
(東京デザインウィーク イン ミラノ)
2015年4月14日 - 4月19日
New York
TOKYO DESIGN WEEK 2015 in N.Y
(東京デザインウィーク イン ニューヨーク)
2015年5月15日 - 5月18日
2014
MILANO
TOKYO DESIGN WEEK 2014 in Milano
(東京デザインウィーク イン ミラノ)
2014年4月8日 - 4月13日
LONDON
TOKYO DESIGN WEEK 2014 in LONDON
(東京デザインウィーク イン ロンドン)
2014年9月22日 - 9月25日
2009
New York
感性展 kansei -Japan Design Exhibition-
2009年5月16日 - 5月19日
2008
Paris
感性展 kansei -Japan Design Exhibition-
2008年12月12日 - 12月21日
2007
MILANO
TOKYO DESIGN PREMIO
2007年4月28日 - 4月23日